2020/05/20 01:10

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龍メインでアクセサリーを作成している

『龍アクセサリー専門』【想シング】と申します。


ドラゴンを探す旅の途中で手に入れた謎の古地図を頼りに歩んでいると、

何もかもが枯れ果てた砂漠へと辿り着きました。


*  *  *  *


何もない砂漠のなか、盛り上がった砂丘にただ一つ切れ切れとなった国旗が掲げられており、すぐ足元の地中から何かざわざわと気配を感じたので少し砂をかき分けてみると 人でも動物でもない頭蓋骨の一部が見えました。

この骨は龍の骨だったようで、復活の呪文を唱えると砂の中から勢いよく湧きあがるように黒いドラゴンが蘇り、この砂の下に眠るかつて栄えた王国と地母神・グレートマザーとの歴史を語ってくれました。




このドラゴンは黒い体に所々の鱗をもち、い血の涙を流していました。ドラゴンが体にもつ黒・赤・金・緑の四つの色は砂丘に掲げられている国旗に使用されている色で、


『黒』は地母神が司る創造と再生・破壊と死の力を表し、

『赤』滾る生命力と血潮を表し、地母神との繋がりと 困難の時が訪れた時 人々は血のつながりを超えて結束し乗り越えるという意志を示し、

『金』地母神の祝福と肥沃の大地にもたらされる繁栄を象徴しており、

『緑』は地母神がもつ寛大な心と正義を受け継いでいくという志しを意味し、


それぞれ理念を込めた四つの色を旗に印し掲げて地母神に誓ったそうです。


しかし、文明が発達するとともに人々の心と記憶から地母神とともに誓いも忘れ去られて大地は淀みはじめ、

かつての赤い象徴は戦で流れる血となり、母神からもたらされる豊かさをめぐって奪い合うようになり、正義は暴走して人の心を傷つける刃へと変わってしまいました


地上で繰り返される悲劇に嘆き哀しんだ地母神は人々を襲う苦しみを終わらせるため、自身が司る破壊・死の力から銀の鎌をもった死の化身を生み出し遣わせ、地上を鎌で大きく一振りすると ありとあらゆる生命たちに等しく死を与えて全てを終わらせたというのです。

今は恵みの雨も降らず生命が息づくことのできない死の砂漠となって黒い闇が王国を支配しており、強風にあおられてただむなしく揺れる国旗はまるで弔いのために掲げられた弔旗のようでした。


スカルの形をした水晶「クリスタルスカル」を手に握りしめながらドラゴンは話を続けます。



大地から生み出される水晶は王国の人々にとって地母神からの贈り物であり、黒・赤・金・緑のどの色にも染まっておらず、人々が旗を立てて誓った頃の純粋な魂を宿していました。


頭部を表すスカルはを象徴しており、死が受け入れがたく直視しがたいのと同じく スカルのモチーフも避けられやすいでしょう。

しかし、この恐ろしいものをじっと見つめてみると視えてくるものがあります。


死を迎え肉が朽ち果てても骨だけが残ること、肉体の土台であることからスカルは死の反対である【復活や再生、力強い生命力】も象徴しているのです。


かの王国の人々は創造と再生・破壊と死の力を司る地母神と同じ力をもつスカルを、他のモチーフとともに刺青にして体に刻んでいました。志しをつある者は剣が刺さったスカルを刻んで『死の恐怖を乗り越える』という決意を示し、血気盛んなある者は交差させた2本の骨を共に刻んで『自分に触れれば死あるのみと死をより強調させて敵を威嚇しました。スカルは描かれ方によって意味に変化が生じるのです。



水晶は母が我が子を育むように「創造力を育み」、強い生命力に象徴されるように「生きる力を高める」とされ、復活…眠っていたものが呼び起こされるように「うちに眠る潜在能力を引き出す」と言われています。


『スカルと組み合わせることで意味が変わるのならば、水晶とスカルが組み合わされればどのような意味となるだろうか』と ドラゴンは問いかけてきました。


目の前に黒龍が地中から姿を現した時、あなたの中で『もう無理なんだ』と、絶望の淵に追いやられて諦め、眠っていた何かが希望へと生まれ変わって復活し始めるかもしれません。


ふと旗がささっている部分に目を向けると砂がわずかにオレンジ色に変わっており、死の砂漠が再び蘇ろうとしていることがわかりました。

王国が眠る砂の中で、何かが起こり始めているようです。