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『龍』を専門、メインとしたハンドメイドアクセサリーのショップです。日本の伝統工芸の一つである『組紐』を用いて龍のアクセサリーを制作・販売しております。


皆さんは『龍』と聞くと、どのような印象を想い浮かべますか?

縁起物や和柄、入れ墨のデザイン、漫画のキャラクターなど想い浮かべるイメージは人それぞれ異なるでしょう。またよく見てみると龍は「色」も様々で、青龍、赤龍、金龍、白龍、黒龍などカラフルに存在しています。

そんな色とりどりな龍たちですがそもそも「龍とは一体何なのか」。疑問に想ったので調べてみたのですが、龍は神社では「龍神」として祀られていることもあれば仏教では仏法を守護する「龍王」としても姿を見せています。運気の向上を図る風水では大地に流れる「気」を龍と呼んでおり、中国ではかつて「皇帝の象徴」であり、歴代の皇帝達は龍と例えられていました。さらには干支でも龍は「辰年」として姿を見せています。

こうして見てみると龍は様々な場所で姿を見せてはそれぞれ異なる役割を持っているため、龍が何たる存在なのか謎は深まるばかりです。

けれど龍について調べていて想ったのですが「龍とは水である」と答えることができるのかもしれません。龍はそもそも『水の力を司る水神』であり、いにしえの時代では干ばつが発生すると水の力をもつ龍に対して雨乞いを行っていたそうです。水との繋がりから、うねる川や轟々と流れ落ちる瀧を龍と表現することもあります。龍が龍神、龍王、気、皇帝の象徴など様々な姿を見せるのは、水が注がれるコップという器の形にそって形状を変えて留まることと似ているからなのかもしれませんね。

そして龍が水ゆえに「龍とはこういう存在だ」という考え方も人それぞれ異なるでしょう。龍に対する見解も水のようになって、人それぞれ異なる心という器の形に沿って形を変化させるからです。果たして皆さんの心にしてその器はどのような形をなして、龍という水を受け止めているのでしょうか。


組紐と龍に触れて行く中で、ふと想ったことがあります。

人は川や瀧など『流れるもの、流れ行くもの』を龍と表現してきました。そうなれば川のように流れる組紐も龍と呼んで表現することが出来るのではないでしょうか?まさに『龍』は『流』です。龍の本質は『水にして流れ』。顔がなくても、爪がなくても、そこに『流れや流れる姿』があれば龍と呼べるような気がします。

伝統ものという、師から弟子へと継承されるものは『流派』が存在しています。水を注ぐように師から弟子へ技術が継承され、受け継がれていくことによって流派という流れる川が形成されていく…。

龍と伝統ものというのは、何かしら繋がりがありそうだと想います。組紐だけでなく伝統ものすべてに龍の存在を見出す事が出来るのではないでしょうか。

かくいう私は門を叩いたわけではない素人なのですが、組紐を組んで制作をして行く中、龍のような流れを起こしている伝統という名の大河を遠目で見ていてそう想いました。

【伝統に触れて親しむことは、龍と交流するということ】でもあるのかもしれませんね。

当ショップのアクセサリーは龍デザインのものもあれば、組紐のみのシンプルなものも作成しています。両方お楽しみいただければ幸いです。



【龍アクセサリー専門 想シング】
佐賀県出身・在住のハンドメイドアクセサリー作家。「想シング」の名前は日本語でアクセサリーを意味する「装身具」から由来。

龍が好きであること、また龍はその厳つい見た目ゆえ、アクセサリーにすると女性には身につけづらいと想ったことがきっかけで、女性でも身につけることが出来る龍のアクセサリーを作ってみようと想ったのが始まり。

龍や龍神、龍と関係ありそうなもので好きなものは青龍、白龍、黒龍、クラオカミノカミ、善女龍王、ククルカン、ルシファー